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引網香月堂

お知らせ・活動

和菓子のお話

2009.07.28

夏のお干菓子

夕顔(瓢)、団扇
先日、遠方からお干菓子の御注文をいただきました。
メールを使ってご連絡をしていただき、お道具なども教えていただきました。
夏のお茶事で、水をイメージするお道具を御用意されておられ、
そのお道具のお話からイメージが湧いてきました。

私の中では、日中の強い日差し。。。「真夏」のイメージではなく
夕方頃、すこし涼しくなってくるような、
立秋も近づく「夏の終わり」をイメージしました。
夕顔を眺めながら、縁台で涼む。そんな場面です。

当初は夕顔を、きな粉州浜で仕上げるつもりでしたが
御希望の艶干錦玉に変更して、蔓を添えてみました。

麩焼きせんべいの図案は私としては初めて、
外周を削ってアウトラインを変えてみました。
スリ蜜を筆で掃いて、焼いた餡の棒を刺し
団扇そのものの形に仕上げ、流水の模様を刷り込みました。
とても気に入った図案の一つになりました。

今回は本当に自分でも気に入った図案が組めて
心から嬉しい気持ちです。。。

しかし、一つ大きな失敗をしてしまいました。
私の梱包に不備があり、おせんべいが軽く湿気ていたとの事。
お客様にご指摘いただけたおかげで、今後は同じ失敗を繰り返さずに
より良い状態でお菓子をお届けする事が出来ます。
早速、小さい乾燥剤を探して、今後この時期に同封しようと思います。

お詫びのメールをお送りしたところ、かえってお客様の方が恐縮されていて、
私としては本当に申し訳ない思いでした。
このような有り難いご指摘をいただく事で
今後は、より良い仕事が出来ます。
お客様に育てていただいている事を胸に、さらに精進します。

これからも成長し、更に良いお菓子をお届けする。
それでご恩返しさせていただければ、、と願います。

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