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和菓子のお話
2011.01.15
つばゐもち
先日に初釜のお菓子「つばゐもち」
「つばゐもち」とは源氏物語に登場し、日本の文献に登場する中で
最古の和菓子と言われている一品です。
道明寺に近い物に、甘葛の汁をかけて椿の葉で挟んだ物といわれ
現在の「つばき餅」とは少し違います。
今回はお茶席用に工夫して調整してみました。
今回は求肥に卵白と白餡を混ぜて(雪平”せっぺい”という素材です)
やわらかく瑞々しい紅色の餡を包み、最後に寒天と葛をつかった吉野羹で
コーティングしています。
求肥そのままでは、黒文字と懐紙での扱いも悪く、私自身あまり使用しませんが
吉野羹で包むことで黒文字にも付きにくく、表面の独特の口当たりと共に
中の滑らかな餡も活きてきます。
器の上では椿の葉の緑と、求肥の白の対比、、、
黒文字を入れた時には、求肥の白と紅色の餡の色合わせ、、、
初釜に合った一品に仕上がったと思います。
(残念ながら切り口の写真がありませんので、
想像してみて下さいね、、;)
そしてお干菓子はこちら。
右から「玉うさぎ」「宝船」「言の葉」
「言の葉」は昔の手紙を、生砂糖細工で表してみました。
今年の勅題は「葉」
主菓子、お干菓子ともに皆様にお喜びいただけたそうで何よりです。
*素敵な閃きを与えてくださった、林義牧派遠州流・磯野宗和先生、
ある歌を詠まれた金沢の高砂屋さんの奥様に感謝いたしております。
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