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引網香月堂

お知らせ・活動

和菓子のお話

2013.07.15

七夕茶会

七月七日から八月上旬にかけて
七夕茶会の御注文を多くいただきます。
「天の川」
寒天を使った錦玉と羊羹の流し合せ
途中に金箔を配して天の川に見たてます。
七夕の空を「星合の空」とも言うそうで
日本語の美しさを知る事ができるのも
和菓子職人の楽しさだと思います。

「願い笹、かささぎの橋」
合わせたお干菓子はこちらの二種。
このお席は、留学される方と
試験を受けられる方を招かれて
励ます思いを込められるとの事でした。
そこで、夢が叶う事を祈り
「願い笹」
障壁を超えて行かれるように
「かささぎの橋」を
調製しました。

かささぎは黒い羽の鳥ですが、
物語では青鷺を指すとの説もあるそうなので
今回は「希望の橋」と言う事で白で表現しました。

お客様にも喜んでいただけたそうで安堵しました。

「梶の葉」「五色の薄布」「かささぎ」
こちらは、ちょっと前のお席で
御用意したお干菓子です。

七夕の起源の一つ「乞巧奠」の飾り付けで、梶の葉には和歌を書き、五色の薄布をかけて、その他にも角盥、琵琶、箏などを配して、裁縫、染め、和歌、演奏などの上達を願ったといわれています。

こちらの鵲(かささぎ)は羽が黒く
お腹が白い物を表現しています。

ご主人をされる方とお客様、
その大切なお席に込められた思いを
少しでもお菓子で表現する事、
その記憶に彩りを残す事、
それが御茶席菓子を調製する楽しさだと思います。

まだまだ勉強しなくては!
精進します(^-^)

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