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和菓子のお話
初釜茶会
新春は多くのお茶席菓子を調製させていただいています。
今回は初釜のお菓子の一部をご紹介いたします。
まずは主菓子で、今年の干支にちなみ、、
「竜珠(りゅうじゅ)」
竜が掴んでいる宝珠。太陽を表すとも言われています。
このお菓子の特徴は「五爪の竜」
日本で描かれる竜の多くは三本爪ですが
その昔、大陸の皇帝の調度品には「五爪の竜」が描かれていたそうです。
その臣下達の道具には四本爪の竜。
そして日本から発注があった品に対しては「三本爪の竜」を描いたそうです。
なんだか、ちょっぴり悔しい話ですよね、、;
これに合わせたお干菓子はこちら。
左から「住吉の岸」「竜笛」「檜扇」
麩焼きのおせんべいに、今回の為に彫った住吉蒔絵の刷り込み。
こちらは勅題の「岸」に合わせて
「住の江の 岸による波 よるさへや
夢の通ひ路 人目よくらむ」の和歌に因んで。
竜笛は、きな粉州浜で調製。
そして錦玉の檜扇です。主菓子は力強く。干菓子は雅に。。。
そんなイメージで調製させていただきました。
そして、こちらは別のお茶席。
主菓子は「花びら餅」で、合わせたお干菓子はこちら。
テーマは「登竜門」です。
生砂糖細工の「登り鯉」、錦玉仕上げの「滝」
「竜門の滝を登りきった鯉だけが、竜になった」という言い伝えにちなんで
「器の上で動く干菓子シリーズ(自分で勝手に命名 笑)」で鯉を表し、
幻想的で力強い滝を、銀粉で表現しました。
それぞれ、お席の後に先生からご連絡をいただき、
お客様にも大変喜んでいただけたと伺って、私も本当に嬉しいです。
新春から縁起の良いスタートが切れました♪
今年も張り切って頑張ります!
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